塩沢の織物の歴史は古く、奈良時代に織られた当地方の麻布(現在の越後上布)が奈良の正倉院に保存されています。この麻織物の技術技法を絹織物にとり入れた織物が塩沢紬で、江戸時代に織り始められました。この古い織物の伝統技術が国の重要無形文化財として今日なお昔のままの作業行程を踏襲し存続されています。
【本塩沢】【塩沢紬】は国の伝統的工芸品に指定(昭和50・51年)され、他に【夏塩沢】や国の重要無形文化財技術指定(昭和30年)されている【越後上布】などを織り上げています。

製作工程(本塩沢)を紹介します
        
八丁撚糸。


本塩沢独特の『シボ(さらり感)』を出すために普通の糸の7〜8倍の撚りを掛け、左右2種類の強撚糸を作ります。これを織ることにより『さらり感』のある風合いに織り上がります。

精練・染色。


絹糸のセリシンを取り除き指定色見本に合わせて、何回も繰り返し染めます。熱湯の中での作業で大変な労力を要し、精練が不完全だと染めムラの原因になります。

整経・機巻き
製図により縦絣糸、地糸などを用途に合わせて長さ、本数を決めて伸べます。この縦絣糸、地糸を一緒にして巻きます。

綾・筬通し。


織る時に縦糸を上下させる為の『綜コウ』に1本づつ通します。横糸を打つ為の『筬』に2本づつ通し、鯨尺での1寸の間に約120本が入ります。織幅には約1500本位の糸を通します。

製織・機織り。


横絣を入れる『杼』を上下する縦糸の間を通し縦絣と横絣を手で合わせながら織り進めていきます。


湯もみ(仕上げ)


水洗いをして糊や汚れを落とした本塩沢をぬるま湯のなかでもみ、独特の『シボ(さらり感)』を作ります。このシボを整える為に何度も繰り返しもみます。



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